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彼は震災以来、たびたびメディアに出演し被災地の窮状を訴えてきた方。それゆえの深い悩みも抱えています。
ボタン一つで編集出来てしまうであろう映像の狭間に、一番伝えたかったことが埋没してしまう危惧を抱えつつ、取材に応じているといいます。

佐々木 公哉
【被災地の漁師の想い】
 これまで、何度もメディアにでてきました。~ 明日の番組、NHK{小さな旅}も、これが被災地の全てではないことを頭にいてれ見てほしいのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/62111698.html
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昨日、記事を書いて、その下に明日のテレビ番組のお知らせをしました。
これまで、取材の依頼が来て、確認するのは「真実を伝えてください」それさえ、守ってくれれば取材に応じます。こういう、スタンスできました。
(画像ー1枚)
番組を見る前に、こんなことを言うのは変ですが・・。
明日の番組は下記のとおりです・・。少しばかり、実は僕には不安があります。
番組紹介の動画が昨日もTVで流れていましたが・・・。
「震災の後、特産のワカメ養殖を復活させた親子。再起へ歩む人々に出会います。」
という内容は、いいとしても・・。
取材されたのは、僕を含めて、上記の親子も仮設の鮮魚屋さんです。
 僕が、危惧するの、「あくまで仮の復活」であって、震災前のようになった訳ではないのです。
だから、それが被災地の全てではないのに、それを、見た視聴者が「復興は進んでるのだ」と勘違いしないか・・?僕は、それを危惧してるのです。なので、取材前も最中もそのことは何度もいいました。
 番組の性質上(伝統上)彼らの視点、企画を曲げるのも難しい面もあり、あまり強くも言えない・・。
一方では、被災地の観光面、商売をやてる方々の視点から考えれば、「あんまり、暗い番組になってもいけない・。」と思ったのです。
 なので、被災地では、僕を含めて「なりわい」の仮復活したのは全てでないし、まだまだ、漁師としても、商売にしても、観光面にしても、「なりわい」としてまだ成り立っていないのです。
そういう事を頭に入れて見てほしいのです。
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3月3日のNHK総合 「小さな旅」 放送される予定です。
僕も「漁師復活の様子や津波で流された漁具が思わぬ支援に・・。」
そんな事が、紹介されます。
■放送
3月3日(日曜日)朝 8:00~8:30
岩手県田野畑村。断崖絶壁が連なり、「海のアルプス」とも呼ばれる場所です。
震災の後、特産のワカメ養殖を復活させた親子。再起へ歩む人々に出会います。
良かったら、ご覧ください。再放送もオンデマンドでも見られるようようです。
  NHK総合 「小さな旅」 ※予告動画もあります。
http://www.nhk.or.jp/kotabi/jikai.html

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これまで3.11以降、全国放送のテレビ番組に何度も紹介されてきました。
ラジオを含めれば、回数は分からないくらいです。
やはり全国版のテレビ、ラジオは大きな宣伝効果があります。
多くの人が、関心を寄せてくれます。
僕がメディアの番組に出るのは、このブログの発信と同じ趣旨の思考があるからです。
「被災地の現実」を伝え、「風化させたくない」という僕なりの主義、イデオロギーがあるからです。
(画像ー3枚)

これまでの、番組紹介した記事を集めて見ました・。だいたい、大きなモノは以下のとおりです。
■ フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、TBSのインタビュー。
番組名などは震災直後で、まだ電気が着ていない頃、携帯で発信していた頃なので、詳細はわかりません。ブログもまだ携帯で発信してる頃です。
三陸大津波ーテレビ局など取材攻め。    2011/3/25(金) 午前 7:05
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/60446109.html
■ NHK「ニュース ウオッチ9」
本日の夜9時からNHK「ニュースウオッチ9」~「ブログを通じて広がった絆」ドキュメントが放送されます。          2011/5/27(金) 午前 7:07
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/60634746.html
(画像ー1枚)
■ フジTVの 「まざましテレビ」~「今日のワンコ~スペシャル版」
「続・相棒と海/奇跡の生還そして新たな出発」
「続・相棒と海/奇跡の生還そして新たな出発」~いよいよ全国ネットで放送されます。                   2012/6/28(木) 午前 5:42
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/61602257.html
■ NHK「クローズアップ現代、3.11特集拡大版」
僕がでますよ。NHK総合「クローズアップ現代 ワイド版 震災データマップ 記録が語る新事実 73分番組」~本日 3.1のPM 7時30分~8時43分の大型番組です。             2012/3/1(木) 午前 7:18
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/61343330.html

皆、全国放送なのでそれなりの反響はありました。
そして、多くの人にある程度は、「被災地の事」が伝わったと思っています。
クドイようですが、これら番組取材の前に、僕が必ず、デレクターに確認するのは、「被災地の真実を伝えるならば、取材に応じます」 でなけば、「外を当たってください」と言います。
これまでに、断った番組は3回あります。

 テレビ番組というのは、取材ロケの前に、「局側でそれなりのストーリー」を描いてきます。
まあ、 「企画なくして取材はあり得ません」から、当たり前だと思います。
ただ、その 「ストーリー」が、現実と乖離したものでは、「真実は伝わらない」し、逆効果だと僕の中にはその想いが、強くあるからです。 これは、 新聞でも同じ事が言えます。
 何故、このような頑なになってるのか・・・?と思う方もいるかもしれません。
ひどい経験をしてるからです。
震災直後の混乱してる時に、インタビューを受けました。
三陸大津波ーテレビ局など取材攻め。    2011/3/25(金) 午前 7:05
 この記事ですが、その中で、「インタビュー」で、一番言いたかった「悲痛の叫び、訴えた事が」が」全てカットされていたのです。見た人に「誤解を与えるしまった」と強く、強く反省したのです。

僕は、それ以降、マスメディアの取材は慎重になっています。
だから、普段の報道でも「疑いの視線」をわすれないようにしています。
今の日本のマスメディアは、「鵜呑みにするのは危険」だとおもっています。
これは、福島原発事故の報道を含め被災地の情報も同じです。特に、政治が絡む問題などは・・・。殆んど信憑性がない。そう思っています。
例えば「ドキュメンタリー」とタイトルはついても、その作者の視点、焦点の当て方で、見る方に伝わり方が全く違って来るということです。

ここで、僕は言いたいのは、2年経過して進まぬ復旧、復興。
まだ、自分の住む田野畑村は、工事なども始まりつつあり、進んでる方ですが・・。
三陸沿岸を南下して行くと・・。
目に見える事で言えば
「津波襲来地域は、瓦礫が同じ被災地の仮置き場に移動しただけ」であり、光景は、1年半以上も同じままです。高台移転の工事が始まってるのは、田野畑村と野田村ぐらいです。
港や橋、道などは「災害復旧工事」としてやってはいますが・・。
目に見えない事で言えば
「被災者の心は傷が深まり、焦り、不安は増して、いろいろな問題が起きて来てる」ということです。
 細かな事は、後に譲るとして・・。
番組を見るに当たっては・・。
このような、事を頭において見てほしいとうことです。
3.11の2年目の命日まで、あとすこしです。
僕らは、不安や焦り、そういうものと闘いながら、生きて来たということです。
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/62111698.html

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