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「人間そのものの復興」を実現できるのか?

今日で震災から23ヶ月となります。長文、乱文ですがお許し下さい。

今回の仙台行きの目的は2つ。「気仙沼・南三陸『食べる取り組み』報告会」と、NHK公開復興サポート・シンポジウム「復興にとって大切なこと」公開録画への参加でした。

『食べる取り組み』報告会」では気仙沼・南三陸エリアでの施設間・職種間の見事な連携の実現を目の当たりにし、大きな感銘を受けました。

 被災地の医療従事者と外部からのボランティアが、一方的な支援ではなく自立を視野に入れた支援・被支援の関係を築いていることは将来への明るい展望を感じさせます。
 被災地医療に留まらず、全国的にみても稀有なモデルケースとなるのではという実感を得ることが出来ました。

ですがその一方で、被災地の現状は楽観できるところは微塵もないというのが実情です。今日の「復興サポート・シンポジウム」のシンポジストである東北大学地域保健支援センター長・辻一郎教授が示されたデータによれば、自身を健康と思う方は減少し、不眠を訴える方は一時減ったものの再び増加しています。そして要介護になる可能性のある高齢者は激増しているのです。

震災から2年を目前としたいま、支援する側、される側のそれぞれに求められるものは何なのか、改めて考える時なのだろうと思います。

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